血圧

高血圧(動脈硬化)と合併しやすい病気、脳梗塞・脳血管性認知症

脳卒中には脳の血管が詰まるタイプのものもあります。脳内で動脈硬化が起こっている場合、血栓などが詰まって血流が途絶えるのが脳梗塞です。

脳梗塞に種類

脳梗塞は大きく3種類あります。アテローム血栓性脳梗塞(脳血栓)ラクナ梗塞、そして心原性脳塞栓症です。

アテローム血栓性脳梗塞はまず、脳の太い動脈内にコレステロールなどが沈着し、粥状の塊ができる。血管の内腔は狭くなり、血流も悪くなり、そこに血栓が詰まり、その先の組織が壊死するのが、このタイプの脳梗塞である。

日本ではもともとラクナ梗塞が多かったのですが、近年では糖尿病や脂質異常症のような病気の増加や高齢化もあり、アテローム血栓性脳梗塞や心原性脳塞栓症もふえている。

ラクナ脳梗塞は、脳内の細い動脈に起こる動脈硬化が原因である。その動脈硬化は、高血圧によるもの。高血圧の状態がつづくと、脳の細い動脈は強いストレスを受け、肥厚し、傷つき、どんどんもろくなって動脈硬化が進行していきます。すると、ただでさえ細い血管の内腔がさらに狭くなり、血流がとだえ、脳梗塞になってしまう。

心原性脳塞栓症は、心臓にできた血栓が脳に流れ、脳動脈をふせぐものある。高血圧とはあまり関係がない。

脳梗塞の治療は、まずCT検査やMRI検査を行い、梗塞の場所や、脳の状態を調べます。その後、血栓を防ぐヘパリン(注射)やワーファリン(内服薬)を用いたり、適応があれば患部の血管までカテーテルを入れ、血栓をとかす薬(t-PA)を注入したりして治療します。

 

脳血管性認知症

高齢化社会に突入し、認知症の問題は、年を追うごとに社会問題化してきている。その認知症は、大きくアルツハイマー型認知症と、脳血管性認知症の2つに分けられるが、近年では両者を合併した混合型認知症もふえています。

75歳を越える後期高齢者では、アルツハイマー型による認知症が多いが、65歳~75歳の前期高齢者に限ると脳血管性認知症が多い傾向である。

脳血管性認知症の原因は、脳の動脈硬化によって小さな脳梗塞がいくつもできる多発性脳梗塞、脳血管障害の後遺症である。多発性脳梗塞はラクナ脳梗塞が2ヵ所以上にできた場合は、心臓にできた血栓が脳に流れて詰まることが原因で起こる。

認知症というと物忘れをイメージされる方が多いようだが、中高年ともなれば個人差はあれ、前日の昼食のメニューがなかなか思い出せないなど、断片的な物忘れはけっして珍しいものではない。

しかし、健常者が日常の出来事の一部を思い出せないのに対し、認知症の人は誰かと会ったこと、食事をしたこと自体を忘れてしまい、日常生活に支障をきたすという特徴がある。しかも、しだいに時間、場所に見当識が失われ、急に怒り出すなど感情も不安定になってきたり、うつの症状が出ることもある。進行すると徘徊、夜間興奮、人格の崩壊が起こるなど、本人だけでなく、周囲の人も対処が非常にむずかしくなってしまう。

脳血管性認知症では脳機能の一部はかなり正常に維持されている場合(まだら痴呆)もあるが、アルツハイマー病では脳機能が全体的に低下する。

認知症を改善する決定的な治療薬はまだ開発されていないが、脳血管性認知症は治療によって症状が改善する率が高い。まず、高血圧の治療が重要で、そのほか、脳血管拡張薬、脳循環代謝改善薬、抗うつ薬などが処方される。

ポイント

アテローム血栓性脳梗塞
・脳の太い血管に梗塞が起きる
・治療が遅れるほど後遺症のリスクが高まる
・患者数は増加傾向

ラクナ梗塞
・脳の細い血管に梗塞が起きる
・ラクナとはラテン語で“小さな穴”という意味
・小さい脳梗塞がいくつも起きることで認知症につながりやすくなる

心原性脳塞栓症
・血栓は心臓内の血液がよどむことによりつくられる。大きくて溶けにくく、血管に詰まると重症化しやすい
・日中に起こることが多い

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