血圧

高血圧が疑われるときのスクリーニング検査

高血圧の心配があって近所のかかりつけの医師を訪れると、血圧測定とともに、いくつかの検査が行われます。こうした検査をスクリーニング検査と呼びます。スクリーニングとは、ふる分けという意味で、高血圧の原因や重症度を調べるこのです。

このスクリーニングには大きく3つの意味があります。

まずは高血圧の状況を判断することです。血圧の測定はもちろんですが、まず問診で、血圧の推移、いつごろから高ったのか、特徴的な症状はないかなどを調べます。

また、遺伝的なリスクを調べます。高血圧には原因がはっきりしている二次性高血圧と、そうでない本態性高血圧があります。高血圧の大部分は本態性高血圧ですがこれには遺伝が関係します。問診によって家族に高血圧だった人がいないか、これまでにかかった病気や現在治療中の病気について聞くとともに、肥満度も判定します。

ですから初めて受診する際はこうした内容にすぐ答えられるよう、メモなどを準備しておけば効率よく診断が受けられるでしょう。

さらには、高血圧で臓器に障害が出ていないかを調べます。血液検査、尿検査、心電図や胸部X線検査などのほか、眼底検査を行う場合もあります。心臓に影響が出ていないか、聴診で心血管の雑音の有無も調べます。

〇血液検査
血糖(糖尿病であるか否か)、コレステロール、中性脂肪、肝機能障害、腎機能障害、電解質などを調べます。

〇尿検査
尿の中にたんぱく、糖、また尿への出血があるかどうかを調べます。特に尿中のたんぱく検査は腎障害の有無を知るうえで、重要な手がかりになります。

〇眼底検査
高血圧の場合、網膜血管の収縮、動脈と静脈が交差しているところの変形などが出てきます。あまりに血圧が高いと出血も起こします。

〇心電図
心電図の波形の変化を見れば、心臓の肥大などの所見を読み取ることができます。

〇胸部X線検査
心臓の拡大、心不全が起こっていないかどうかを調べます。

さらに場合によっては以下の検査も行う場合があります。

●心エコー
高周波の超音波を心臓に発信し、そのエコー(反射波)によって心臓の様子を画像に映し出す検査法です。

●頸動脈エコー
首の左右を通る恵三脈にエコー装置を当てることで、動脈硬化の程度を目で見ることができます。

●ABI検査(足関節上腕血圧比)
足首と上腕の血圧を測定し、その比率(足首収縮期血圧÷上腕収縮期血圧)を計算したものです。これにより下肢動脈の狭窄具合などがわかります。

●PWV検査(脈波伝播速度)
心臓の拍動が動脈を通じ、手や足にまで届く速度を調べます。動脈壁の弾力性がなくなるほど、拍動が伝わる速度が速くなります。これらの検査により、心臓や血管の傷み具合が正確にわかります。

●ホルモン検査
血液、尿中のホルモンの量を調べることで、高血圧の原因として疑われる病気の手がかりをつかむことができます。たとえば、原発性アルドステロン症の場合は血中のアルドステロン値が高くなります。この場合は副腎静脈から血液を採取する副腎静脈サンプリングも必須検査となっています。

上記のスクリーニング検査は高血圧の診断や治療方針を決めるうえで重要であるばかりでなく、全身のさまざまな健康状態を知るうえでとても有効です。

さまざまな検査を行い、二次性高血圧の原因を探っていきます。


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