ポイント
・脂質異常症は代表的な生活習慣病の1つ
・脂質異常症は食事や運動などの生活習慣が発症や進行に深くかかわる
・脂質異常症になりやすい人は食事の内容や食習慣に問題のある人が多い
こんな食事や食習慣には要注意
コレステロールや中性脂肪など、血液中の脂質が異常に増えた状態である脂質異常症は、代表的な生活習慣病の1つです。生活習慣病は、その名前のように、食事や運動、喫煙、飲酒、ストレスなど、ふだんの生活習慣が病気の発症や進行に深くかかわっている病気です。
脂質異常症の場合、生活習慣の中でもいちばん重要な要素が「食習慣」です。脂質異常症になりやすい人の食事や食習慣には、次のような特徴があります。
LDLコレステロール値が高い人の食事の特徴
・天ぷらやフライなど揚げ物や油っこい料理が好きでよく食べる。
・肉料理が好きでよく食べる。肉はヒレ肉より脂身が多いロース肉を好む
・レバーやモツなどの内臓肉を好んで食べる。
・たらこやイクラ、すじこ、かずのこ、うになどの魚卵類を好んで食べる。
・バターや生クリームたっぷりのケーキや洋菓子をよく食べる。
・野菜や海藻類、豆類などはあまり食べない。
・お酒をよく飲む。
・食事の量が多く、いつもおなかいっぱい食べる。
中性脂肪値が高い人の食事の特徴
・食事の量が多く、いつもおなかいっぱい食べる。
・ごはん(炭水化物)をたくさん食べる。
・お菓子や清涼飲料、ジュースなど甘い飲食物をたくさんとる。
・天ぷらやフライなど揚げ物や油っこい料理が好きでよく食べる。
・お酒をよく飲む。
LDLコレステロール値と中性脂肪値がともに高い人の食習慣の特徴
・朝食など食事を抜くことが多い。
・夜遅く食べたり、就寝前に食べたり飲んだりすることが多い。
・食事の時間が不規則である。
・早食いである。
・一度にたくさん食べる(どか食いする)。
・間食が多い。
・特定の食品ばかりを好んで食べる(偏食)。
・外食が多い。