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健康診断 血中脂質(コレステロール・中性脂肪・リン脂質など)

血中脂質(コレステロール・中性脂肪・遊離脂肪酸・リン脂質)の働きとつくられ方

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ポイント

・コレステロールは身体を構成する細胞膜やホルモンをつくる材料になる
・中性脂肪は体内にストックされているエネルギー源
・リン脂質はコレステロールと、遊離脂肪酸は中性脂肪と協力して働く

 

脂質は生命維持に必須の物質

コレステロールや中性脂肪は、数値が高くなると動脈硬化の危険性が高くなるため、とにかく悪者にされがちです。しかし、血中脂質は生命維持には必須のもので、体の組織をつくる材料となるほか、エネルギー源としても重要です。

 

専門的にそれほど詳しく知る必要はありませんが、これコレステロールや中性脂肪がいったいどういうものなのか、その「正体」を知っておくことは大切です。

 

コレステロールは細胞膜やホルモンの材料

コレステロールの重要な役割の1つは、細胞膜の材料になることです。私たちの体は、脳、心臓、肝臓などから皮膚や骨に至るまで、それぞれが固有の細胞でつくられ、体全部では約60兆個の細胞があるとされます。その一つ一つの細胞を取り囲む膜をつくっているのが、コレステロールとリン脂質です。そのため、コレステロールが不足すると、細胞の新陳代謝が弱まり、血管が破れやすくなります。

 

また、コレステロールは、性ホルモンや副腎皮質ホルモンなどの各種ホルモン、胆汁酸(消化液)、ビタミンDなどの材料にもなります。いずれも体の機能を調整するために欠かせない物質です。

 

●70~80%は体内でつくられる
私たちが1日に必要とするコレステロールは、大体1000~2000㎎だといわれます。このうち70~80%は体内でつくられます。

体内でコレステロールをつくっているのは、主に肝臓です。原料になるのはアセチルコエンザイムA(アセチルCoA)で、これは、食べものの炭水化物に含まれる糖質や、たんぱく質に含まれるアミノ酸、脂質に含まれる脂肪酸などが分解されてつくり出される物質です。この物質をもとに肝臓で合成されるコレステロールは、1日700~1400㎎ほどです。

 

●20~30%は食事から

残りの20~30%のコレステロールは食べものから摂取されます。食べ物に含まれるコレステロールは小腸で吸収され、小腸の細胞の中でカイロミクロンという輸送カプセルに組み込まれてから、肝臓へ運ばれます。

こちらのコレステロールは、1日およそ300㎎です。

 

●肝臓の調整機能
食べものから摂取されるコレステロールは、日によって量が多かったり少なかったりしますが、肝臓はそれに合わせて合成量を調整します。

 

中性脂肪はエネルギーの貯蔵庫

コレステロールが体をつくる材料になりのに対して、中性脂肪には体を動かすためのエネルギー源としての役割があります。

ただし、私たちが活動するためのエネルギーには、まず食べ物から摂取する脂質や糖質が使われます。それが足りなくなった場合に、体内にある中性脂肪が使われます。つまり中性脂肪は、いってみればエネルギーの貯蔵庫です。

また、エネルギーとして使われない中性脂肪は血液を通して皮下や内臓周囲へ運ばれ、皮下脂肪や内臓脂肪となります。これらの脂肪には生命維持のための別の働きがあります。

1つは、体温を保つ働きです。皮下脂肪は断熱材のようになって、体から熱が逃げるのを防ぎ、体温が下がりすぎないようにしてくれます。

また、臓器を外部の刺激から守る働きもします。クッションのようになって、臓器を保護するのです。

●2通りのつくられ方
中性脂肪にも、食べものからつくられる経路と肝臓で合成される経路があります。

食べものから直接摂取された脂質や糖質は、分解されて小腸で吸収され、小腸の細胞で中性脂肪に再構成されます。

一方、肝臓では、食べものの糖質からできるグリセロールという物質と、血液にある脂肪酸を原料に中性脂肪が合成されます。

 

●消費されないと、たまりやす

このように、中性脂肪は皮下や内臓に貯蔵されますので、貯蔵分が消費されないうちに糖質や脂質をとりすぎると、体脂肪が増え、肥満をまねくのです。

 

 

リン脂質と遊離脂肪酸それぞれの働き

血液中には4種類の脂質が含まれています。4種類とはコレステロール、中性脂肪のほか、リン脂質、遊離脂肪酸です。

【リン脂質】

コレステロールと同じように、細胞膜の主成分になります。また、細胞膜を正常に保ったり、細胞膜が持つ透過性(細胞の内と外を水や物質が行き来すること)を維持するのもリン脂質の役割です。さらにリン脂質には、水と油の両方をなじませる性質があり、コレステロールや中性脂肪を血液や胆汁にとけ込ませる働きもします。

 

リン脂質は、コレステロールと密接に結びついていますので、コレステロールが増えるとリン脂質の量も増えます。

 

【遊離脂肪酸】

貯蔵されている中性脂肪は、そのままでは使えないため、分解されてから血液中に放出されます。この分解された成分が、遊離脂肪酸です。中性脂肪は遊離脂肪酸になることで、はじめて、はじめてエネルギーとして使われるわけです。

 

4つの血中脂質の働き

中性脂肪
・エネルギー源になる
食べものからの脂質や糖質が足りなくなったときは、肝臓や脂肪細胞に蓄えられている中性脂肪がエネルギーとして使われる。
・体温を保ち、臓器などを守る
皮下脂肪や内臓脂肪として蓄えられた中性脂肪は、体温が失われないようにしたり、外部からの衝撃や圧力をやわらげ、内臓や骨、筋肉などへの影響を軽減する。

コレステロール
・細胞膜の構成成分になる
・ホルモンの材料になる
副腎皮質ホルモンや、男性・女性ホルモンなど、生命維持の基本となる重要なホルモンの材料になる。
・ビタミンDの材料になる
日光にあたって紫外線を浴びると、皮膚の細胞でコレステロールからビタミンDが合成される。
・胆汁酸の材料になる
胆汁酸は脂肪の消化・分解にかかわるので、コレステロールが不足すると、腸での脂肪の吸収が悪くなる。

遊離脂肪酸
・直接働くエネルギー源になる
血液中に放出され、体のすみずみへ運ばれて、各組織の細胞でエネルギーとして使われる。

リン脂質
・細胞膜の構成成分になる
・細胞膜の透過性を維持する
細胞の内と外を水や物質が行き来する機能を維持する。
・水にとけにくい物質を水になじませる
コレステロールや中性脂肪を血液中や胆汁にとけ込ませて運搬する。

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