脂質異常を自力で改善しよう!
ポイント
・食生活の見直し
・運動の組み込み
脂質異常症=肥満の解消
トランス脂肪酸はコレステロールや中性脂肪の状態を悪化させます。動脈硬化を進めるうえに、がんのリスクも高めるので避けたほうがよいです。
食生活の見直し
トランス脂肪酸の含有率が高い食品の代表はマーガリンです。パンや焼き菓子の製造に使うショートニングにも多く含まれる。
他にもスナック菓子やポテトフライ、インスタントラーメンなど、さまざまな食品に入っているため、無自覚な食生活を送っていれば、トランス脂肪酸を大量に摂取しているはずです。そのぶん、意識的に摂取を控えれば、コレステロールや中性脂肪の値は目に見えて低下するはずです。
一方、脂質異常症の改善に有効な油もあります。
○オリーブオイル
抗酸化物質のファイトケミカルやビタミンを多く含んでいます。LDLコレステロールを減らすなど、脂質異常の対策になります。
その他、オメガ3系のエゴマ油やアマニ油などもあります。
新鮮な野菜や果物は、各種ビタミンや食物繊維の働きによってコレステロールを改善します。サラダにするならドレッシングはオリーブオイルやオメガ3系の油と中性脂肪を下げる効果がある酢を組み合わせるのもよい。
オメガ3系のEPAやDHAを多く含む青魚や、水溶性食物繊維がコレステロールを下げる海藻類も、脂質異常症の改善につながります。
運動の組み込み
有酸素運動を継続し、脂肪を効率的に燃焼させるためには、コツがある。血糖値が正常で、脂質に異常がある場合は、空腹時にウォーキング、ジョギング水泳などの有酸素運動をするとよい。体内の脂肪が効率的に燃焼するので、コレステロールも中性脂肪も減ります。
ウコンのサプリを飲み続けると肝障害のリスク大!
肝臓に中性脂肪が蓄積し、全肝細胞の30%以上が脂肪化していると脂肪肝と診断されます。食べすぎなどによる栄養過多も脂肪肝を引き起こしますが、アルコールの大量摂取が原因であること多い。1日の飲酒量が日本酒なら3合、ビールなら500ml缶3本以上だと、脂肪肝になるリスクが高まります。
アルコール性脂肪肝の状態でさらに飲酒を続けていると、アルコール性肝炎を発症する。こうなると肝細胞が破壊されて肝機能が低下するばかりでなく、肝硬変や肝臓がんといった重篤な病気に進行することも少なくない。
一部の例外を除き、生活習慣病である脂肪肝およびアルコール性肝炎だが、高血圧や糖尿病、脂質異常症など、ほかの生活習慣病とは違う点があります。症状の改善に顕著な効き目のある薬がないのです。
アルコールによる肝臓のダメージはサプリによって防げるという間違った認識のうちの一つがウコンです。
ウコンを飲めば酒を多く飲んでいいというものではありません。ウコンは毎日飲んでいると肝障害を起こすこともあります。