魚油の摂取が血液をサラサラにして動脈硬化を防ぐ
現在、日本人の死亡原因の上位を占めるのは、ガン・心臓病・脳卒中です。これらの病気のうち心臓病と脳卒中は動脈硬化が原因で起こります。動脈は、血流によって心臓から全身に酸素や栄養を運ぶための器官です。心臓は加齢や不規則な食生活などによって動脈の血管壁が厚くなったり硬くなったりして、老化し、血液の流れが悪化した状態を動脈硬化といいます。
動脈硬化が起こる場所によって症状は異なります。心臓病の場合、心臓の冠動脈(心臓の筋肉である心筋に酸素や栄養を供給する動脈)に動脈硬化が起こると、心臓が血液を送り出しにくくなります。その結果不整脈が起こったり、狭心症や心筋梗塞といった命にかかわる心臓病に発展したりする可能性も高まるのです。
したがって、心臓病や脳卒中といった血管病が心配な人は早めに動脈硬化を防ぐ対策をとる必要があります。動脈硬化は年齢とともに誰にでも起こりますが、食生活などを見直すことで遅らせることができます。そのカギは魚を積極的に食べて魚油を十分に摂取することです。
動脈硬化を協力に防ぐ新しい魚油DPA
食用の脂は含まれる脂肪酸(脂肪を構成する成分)の性質によって飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に大別されます。健康を保つためには、不飽和脂肪酸の摂取が重要と考えられています。
魚油は不飽和脂肪酸の一種で、魚にはDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)が豊富に含まれています。DHAやEPAには血液中の赤血球(酸素を届ける血球)を柔軟にする働きがあります。赤血球が柔軟になると、細い血管の中もスムーズに流れるようになり、血流がよくなります。
さらにEPAには、血栓(血の塊)ができるのを防いだり、体内の余分なコレステロールや中性脂肪を減らしたりする働きもあります。このようなDHAやEPAの働きによって血管の柔軟性を取り戻し、動脈硬化を防ぐことができるのです。
そして、最近ではDHAやEPAをしのぐほど動脈硬化を防ぐ働きのある油として「DPA(ドコサペンタエン酸)」が新たに発見され、大きな注目を集めています。
DPAは、DHAやEPAと同じオメガ3系の不飽和脂肪酸です。これまでの研究により、DPA
には、血流を向上させる次のような働きのあることが確かめられています。
参考
・動脈硬化によって傷ついた血管壁を修復する能力がEPAの10倍もある
・血管壁そのものを柔軟にする働きが、EPAの10~20倍もある
・血管壁に付着する余分な脂質を取り除く働きが、EPAの10~20倍もある
しかも、DPAには体内にあるEPAの働きを強化する作用のあることもわかっています。DPA
は動脈硬化を防いで血管を若返らせる効果が最も大きい魚油であると言えます。
DPAが豊富なマンボウの肝油
血管の老化を防ぐことが健康の保つ秘訣です。そして、それにはDHAやEPAだけでなく、DPAも多く摂取する必要があります。そのためにはマンボウの肝油(肝臓からとれる油)のサプリメントをおすすめします。マンボウの肝油
をとることで、不整脈を改善したという声をよく聞きます。実際に病院などでも動脈硬化の進んだ患者さんに試した結果、優れた作用を発揮したという報告もあがっています。また、糖尿病や高血圧、ガンのほか、耳鳴りや冷え性、痔など、血流を促すことで症状の改善が期待できます。